2009年07月06日

「壬生義士伝」 浅田次郎

「壬生義士伝」 Apr.2000 文藝春秋 「壬生義士伝」 Apr.2000 文藝春秋 「壬生義士伝」 浅田次郎
 
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2009年07月05日

「緋色の空」 池永陽

「緋色の空」 20.May.2009 講談社 「緋色の空」 池永陽
 
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「運命の人 4」 山崎豊子

90/636
「運命の人 4」 Jun.2009 文藝春秋 「運命の人 4」 山崎豊子 3.5+

 4巻トータルで3.5+。
 

2009年07月03日

「パラドックス13」 東野圭吾

89/635
「パラドックス13」 15.Apr.2009 毎日新聞社 「パラドックス13」 東野圭吾 3.5

 面白いことは面白いし、やっぱり読ませる力はある。全体としてみれば。ただ、どうだろね、ちょっと中途半端な感じは否めないな。SFとしてもサバイバルとしても。

 しかしワタシがもしもこの本のような状況になったら、まずは神保町の山道具屋に行って登山道具一式新品で揃えるけどな。ボリエールがスポルティバの登山靴にアークテリクスのハードシェルとハーネス、グレゴリーかオスプレーの大型ザック、マムートのギヤ&ロープ、ブラックダイアモンドのピッケルとヘッドランプ...

 あれやこれやを無人の店舗から調達する。この妄想は結構楽しい。
 
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2009年07月01日

「そんなはずない」 朝倉かすみ

88/634
「そんなはずない」 30.Jun.2007 角川書店 「そんなはずない」 朝倉かすみ 3.5

 ワタシより2歳ばかし年上の作家が2年前に著した作品。なんつーか、年齢なりのアレやコレやが、作品至る所に反映されているのが妙に嬉しい。無駄に歳とってるわけじゃねーぞ、という、冷や水というか虚勢めいたモノに頬が緩む。

 「それはその先にあり、いま、ここにある。」 

 久しぶりに、小説の最後の一行に心が震えた。
 

「ほかに誰がいる」 朝倉かすみ

87/633
「ほかに誰がいる」 30.Sep.2006 幻冬舎 「ほかに誰がいる」 朝倉かすみ 3.0+

 キャリア2冊目にして、作家は自らを作家たらしめる核心を描いたように感じられる。羨ましい。こういうのって作家に許された特権だろう。
 

2009年06月30日

2009年6月まとめ

もう6月終わりかよ、と思う。
年の半分が過ぎ去って、この調子だと今年もあっという間に終わるであろう。
歳とると速いぞ、ホントに。
下手すると何もせずに終わるだろうな。

ま、本を読んだという記録だけはこうして残っているので、何もしていないわけではない、と気休め的な合理化を図ってみる。

6月の読書

1.「きりこについて」 西加奈子
2.「玩具の言い分」 朝倉かすみ
3.「運命の人 3」 山崎豊子
4.「遠い響き」 藤谷治
5.「ロコモーション」 朝倉かすみ
6.「てのひらのメモ」 夏樹静子
7.「君は永遠にそいつらより若い」 津村記久子
8.「世界の果て」 中村文則
9.「夜想曲集」 カズオ・イシグロ
10.「待ってる 橘屋草子」 あさのあつこ
11.「かれん」 安達千夏

7割以上女性作家だ。
そのせいばかりではないだろうが小粒な作品が多かった。
ベスト3は以下−

No.1
「君は永遠にそいつらより若い」 Nov.2005 筑摩書房 「君は永遠にそいつらより若い」 津村記久子

No.2
「ロコモーション」 25.Jan.2009 光文社 「ロコモーション」 朝倉かすみ

「玩具の言い分」 May.2009 祥伝社 「玩具の言い分」 朝倉かすみ

No.3
「待ってる 橘屋草子」 4.Feb.2009 講談社 「待ってる 橘屋草子」 あさのあつこ

朝倉かすみ2冊。ま、こんな感じか。
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「かれん」 安達千夏

86/632
「かれん」 30.May.2009 角川書店 「かれん」 安達千夏 3.0

 んー、何だか四角四面で余裕が感じられない。起承転結の「転」とか緩急とか、まあ有体に言ってユーモアが足らないように感じる。
 
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2009年06月29日

「待ってる 橘屋草子」 あさのあつこ

85/631
「待ってる 橘屋草子」 4.Feb.2009 講談社 「待ってる 橘屋草子」 あさのあつこ 3.5


萬年橋

萬年橋

本作の冒頭シーン「万年橋」。近くに芭蕉庵とか清澄庭園がある。
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2009年06月27日

「夜想曲集」 カズオ・イシグロ

84/630
「夜想曲集」 15.Jun.2009 早川書房 「夜想曲集」 カズオ・イシグロ 3.0+

 こちらも初の短編集。

 音楽が流れる風景、人々の出会いと別れ− 一遍々々は短くても、そこはカズオ・イシグロ、端整な小説である。それぞれに趣向の異なった余韻が残る。

 昔の長編でもまた読んでみるかな。
 

2009年06月26日

「世界の果て」 中村文則

83/629
「世界の果て」 15.May.2009 文藝春秋 「世界の果て」 中村文則 3.0+

 本作家初の短編集。またいつもの...と思いきや、いつもとはちょっと違う。

 確かに最初の1編は、長い短い別にして全くいつもの中村文則。うはーこれが続くのかあ、と暗鬱たる気分になったのだが、2編目に入るや雰囲気が変わった。あいや雰囲気は余り変わらないんだが、少しばかり奇想作品めいてきた。似たタイプといえば松浦寿輝かな。

 ま、本作家ちょっと目先を変えてこんな感じのモノも描かないと、この先の展開が厳しいように感じていたので、これはこれでOKと思う。
 
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2009年06月22日

「君は永遠にそいつらより若い」 津村記久子

82/628
「君は永遠にそいつらより若い」 Nov.2005 筑摩書房 「君は永遠にそいつらより若い」 津村記久子 3.5+

 実はココだけの話、津村記久子と朝倉かすみの強化月間がワタシの中でずっと続いている。この二人、最近出逢えた作家の中ではちょっと抜けて面白い。

 で、本作はその津村記久子のデビュー作なんだが、これが西加奈子のデビュー当時の作品を想い起こさせる(「あおい」とか「さくら」ね)。そういやこの二人は同じような年回りか。テーマに寄せていく手法というか、テーマを取り囲むマテリアルの質が大変良く似ている。

 ドキッ、とするんだよな。それまではありふれた、どちらかと言うと凡庸な何もない風景の中に、突然あまり見たくないものが現れるような感覚。決して鮮やかなわけではないが、その明と暗のコントラストが読み手の何かに強く訴える。

 「君は永遠にそいつらより若い」−

 決して大きな声ではない。でもはっきりとした、力強いエールを感じる作品。なるほどな。面白い。
 

2009年06月16日

「てのひらのメモ」 夏樹静子

81/627
「てのひらのメモ」 15.May.2009 文藝春秋 「てのひらのメモ」 夏樹静子 3.0+

 え? それで終わりですか?...

 どうやらワタシはこの手の作品に何か別なモノを求めていたらしく、最後の最後まで普通に進む物語に焦りを感じ、読了時、冒頭の感想となる。

 「保護責任者遺棄致死罪」に関する裁判を舞台に、裁判員制度による進行具合をリアルに描いた本書。どうやら制度自体をテーマの中心に据えた作品らしく、事件に関して驚愕の展開とか意表を付く証人の登場、有罪⇔無罪のどんでん返しなど、その手のミステリー要素はとても薄い。

 ということで、何だか少し物足らない感じだが、いつ何時裁判所に呼ばれるかわからないご時勢、このような作品で裁判員制度を擬似体験しておくのも悪くない、のかも。
 
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2009年06月15日

「ロコモーション」 朝倉かすみ

80/627
「ロコモーション」 25.Jan.2009 光文社 「ロコモーション」 朝倉かすみ 3.5

 ちょっと唖然としたが、まあ、面白かった。避けて通れない事を避けない自然さがある。取り繕ったところのない、なかなか優れた作家だと思うね。

 「美しい雌牛」のような「いいからだ」の主人公。その誕生から41歳までの半生。見事に「男好きのする女」の転落具合が描かれている。

 断っておくと、本書は一般的にはあまり薦められない。全篇通して女性的露悪さいっぱいだから、ある種の女性を不愉快な気分にさせそうな気がする。

 まあ、人間はどこか「隙」があったほうが他人から好かれたりするんだけど、この主人公のように隙だらけだとやっぱりうまい事ばかりはないわけで、その最後の線の置き所が人間的バランスということだろう。

 他人には薦めないけど、個人的には何だか妙に後に残る作品だった。
 

2009年06月13日

「遠い響き」 藤谷治

79/626
「遠い響き」 20.Apr.2009 毎日新聞社 「遠い響き」 藤谷治 3.0+

 オタクって文化なのか?ホントか?

 強烈な嵐の晩に出逢った男。その男が朝まで語る身上話。
 
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