2009年11月13日

「ゆうとりあ」 熊谷達也

「ゆうとりあ」 Mar.2009 文藝春秋 「ゆうとりあ」 熊谷達也
 
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2009年11月10日

「カップルズ」 佐藤正午

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「カップルズ」 Jan.1999 集英社 「カップルズ」 佐藤正午 3.0+
 
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2009年11月08日

「霞町物語」 浅田次郎

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「霞町物語」 Aug.1998 講談社 「霞町物語」 浅田次郎 3.5

 新刊で読む本がなくなった。再読。

 浅田次郎は1951年生まれ、イワユル「ポスト団塊の世代」である。ゆえに、古い。作品全体、古色蒼然とした趣がある。しかし−

 しかしだな、いつの間にかその古さの方が、最近の「新しさ」より心地よく感じられることに実は心底驚いた。

 ワタシは1962年生まれ、1951年生まれとは一回りも違わない。一方ワタシの一回り下は1974年生まれで今年35歳、まあ気力体力充実一途の歳回りであろう。

 そうだよな。その年頃の作家の作品でワカルワカル言ってるよりも、一回り年上の作家の作品で感じ入る方が、人としてまっとうかもしれないな。
 
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2009年11月05日

「私の男」 桜庭一樹

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「私の男」 30.Oct.2007 文藝春秋 「私の男」 桜庭一樹 3.5+

 久しぶりの3.5+。思い起こすと「ファミリーポートレイト」も3.5+。

 相変わらず、と言うよりも、ワタシの場合は本作家を出版順関係なくランダムに読んでいるので、「ファミリー」→「七竈」→本書と来て思うことだが、この作家の作品のほとんどが「異様」の一言だ。

 で、こうなると作品云々よりこの作家がどういう経緯で出来上がったのかが興味深い。一般人の、夢想の先で「おっと、こっからはさすがまずいワ」という感覚的ボーダーを越えた、ある意味凶暴とも言える「露悪性」が突出している。

 例えは変だが、自らの腹をかっさばいて、まろび出る臓物をどうぞどうぞと突きつけてくるような感じがたまらない。まあ、何にしろこういう作品を創ることはかなり身を削る行為じゃないかと思うので、ぜひ心身共ご自愛願いたい。
 
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2009年11月04日

「かけら」 青山七恵

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「かけら」 30.Sep.2009 新潮社 「かけら」 青山七恵 3.5

 ちょっと評価が甘い気もするが、これはこれでイイ。話題作でも問題作でもないが、こういう普通の内容で良さを出すのは難しい。純粋に物書きとしての、作家としての力量が計れるように思う。

 青山七重についてはデビューからフォローしているが、作家として順調に伸びている感があって、読者としても何だか嬉しい。
 
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2009年11月03日

「ヘヴン」 川上未映子

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「ヘヴン」 Sep.2009 講談社 「ヘヴン」 川上未映子 3.0+

 最近の社会ニュースの中にはワタシ的になかなかに興味深い事件がいくつかあって、暇にあかせて経緯を追ったり勝手な想像をしたりとこれまた結構な野次馬っぷりなのだが、それらの事件を眺めているとつくづく感じることがあって、実は本作を読んで感じたこともまた似通ったことなんだが、それは××××は××××ということだ(自主規制)。何だかわからんが、そういうことだ。

 とにかく本書には2つの(おそらく)真理がある。ある種冷徹なマクロ的真理と、もう一つは極個人的な、ある意味(超)人間的な真理だ。

 まあ、そういう結構シリアスな話なのだが、これを大阪弁で、というわけにはいかなかったものかな?
 
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2009年11月02日

「WILL」 本多孝好

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「WILL」 Oct.2009 集英社 「WILL」 本多孝好 3.5

 葬儀屋。厳しい業界だろうと思う。いや、人は放っておいても死ぬものだし、これだけ年寄りが多い世の中であれば見込み客は盛り沢山で、ビジネスとしてはかなり有望だろう。

 だからこそ資本主義が見逃さない。

 実際、町の葬儀屋は存続の危機だと聞いた。コレ親父の葬式の時に。葬儀屋と話す機会は普通あまりないが、これがなかなか面白い話が聞けるのでお奨めである。

 まあ、そんな町の葬儀屋を、両親を亡くしたことで若くして継承した女主人公29歳。葬儀を執り行った遺族に対し、その後の人生ケア含めて仕事の内ですという基本姿勢。イッツ・ハードボイルド、である。何でそこまで、という違和感があることはあるのだが。

 で、ハードであるが故に自身の人生には不器用な主人公。しかし終章でその変な凝り具合もほぐれ、何だかイイ具合のフィニッシュ。上手くまとめたな、という感じ。

 だが、最後のページに小説が稀に持つ小さな奇跡を感じた。ああ、小説ってこれだから止められねーんだな。大した技でもないんだろうが、ちょっとヤラレた感。この作家、いつも思うが小細工が洗練されてて上手いよね。
 
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2009年10月31日

2009年10月まとめ

今月は週末のほとんどが山行だったので、あまり本を読んだ気がしない。
まあ、本ばかり読んでいるより山の空気を吸った方が体に良いとは思うが。
ただ、山は危険だから山なのであって、だから皆さんくれぐれもご注意を。

10月の読書

1.「オイアウエ漂流記」 荻原浩
2.「図書館の神様」 瀬尾まいこ
3.「横道世之介」 吉田修一
4.「青春夜明け前」 重松清
5.「あした咲く蕾」 朱川湊人
6.「静かにしなさい、でないと」 朝倉かすみ
7.「海峡の南」 伊藤たかみ
8.「あるキング」 伊坂幸太郎
9.「圏外へ」 吉田篤弘


この9冊から3冊を選ぶかと思ったが、ベスト3というほどでもない。
まあ、吉田修一のと伊藤たかみのが普通に良くて、あとは悪くなかったって感じ。


北岳バットレス第四尾根

命綱がぐちゃぐちゃ
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「圏外へ」 吉田篤弘

141/690
「圏外へ」 21.Sep.2009 小学館 「圏外へ」 吉田篤弘 3.0+

 冗談みたいな厚さでちょっと逡巡していたんだが、まあ、読んでみる。
 

2009年10月27日

「あるキング」 伊坂幸太郎

140/689
「あるキング」 Aug.2009 徳間書店 「あるキング」 伊坂幸太郎 3.0+

 人気モノ、伊坂幸太郎の作品にしては世上あまり評価が高くない様子の本書。尺度がよくわからないが、何でもイイという訳ではないのだな、と知る。いつもの作品とそれ程違っているようには思われないのだが。
 

2009年10月24日

「海峡の南」 伊藤たかみ

139/688
「海峡の南」 15.Sep.2009 文藝春秋 「海峡の南」 伊藤たかみ 3.5

 角田光代の再婚のニュースを聞いて、伊藤たかみが離婚していたことを初めて知った。まあ、肥やしにしてくれ、としか言いようがないが。
 

2009年10月22日

「静かにしなさい、でないと」 朝倉かすみ

138/687
「静かにしなさい、でないと」 30.Sep.2009 集英社 「静かにしなさい、でないと」 朝倉かすみ 3.0+

 ワタシが本作家を好んでいる理由は、とても強く「女性」を感じさせるからだ。「うわ、やっぱり女はわからないわ」と、ややもすれば世の中を舐めがちなオヤヂの背中をピンとさせてくれる。

 本作も、まるで生物的に別物なんじゃ?と思わせる「女性」がぬめっていて、余命30年前後のワタシは「う”〜む、う”〜む」とただ唸るばかり。
 

2009年10月18日

「あした咲く蕾」 朱川湊人

137/686
「あした咲く蕾」 30.Aug.2009 文藝春秋 「あした咲く蕾」 朱川湊人 3.0+

 本作家の近作の中では、比較的出来が良いように思う。ノスタルジー感溢れる短編集。

 一言、言わせてもらえば、本作家の女性一人称語りは何だか気色悪いので止めてもらいたい。
 
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2009年10月17日

「青春夜明け前」 重松清

136/685
「青春夜明け前」 12.Aug.2009 講談社 「青春夜明け前」 重松清 3.0+

 あまり説教臭くない重松もイイ。

 「あの頃の未来に 僕らは立っているのかな」という感じの作品。

 子供の頃に夢想した自分とは、全然違う状態になっていることに驚くやら呆れるやらの今日この頃。


スカイツリーが育ってきた

 スカイツリー。今日現在174m(完成時634m予定)らしい。
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2009年10月11日

オヤヂの探険記

 3連休の中日、前々から行きたいと思っていた史跡を訪問。今回は方向音痴のワタシにとって強い味方、iPhone3Gが道中の相棒。

 いやー、しかしイイ天気。こんだけ好天だと何を撮ってもサマになる。明暗差が激しいのでカメラにはちょっと厳しい条件なんだが。

史跡探訪01 イイ天気だなあ 史跡探訪02 家畜小屋のような香ばしい匂い
史跡探訪03 野っ原に放置されたコンテナ

 こんな長閑な風景や古墳などを撮影しつつ、だらだらとアップダウンする山中の舗装路を歩いていると...ありゃ!

史跡探訪04 史跡への入口 史跡探訪05 入口の看板

 なんだ、着いちゃった(笑。

 通常ワタシの場合、目的地の確認がかなりイイ加減だし強度の方向音痴なので、十中八九迷走するのが常なんだが、なんだか一発で到着。さすがGPSっつーのは心強いわ。iPhone最高。

 ってことで、気分良く史跡へGO!だ。

史跡探訪06 史跡への道 倒木の下に木道現る

 ちょっとした山道を行くと、途中から木道が現れる。この辺は秋が早いのか、結構な落ち葉状態。しかし今日の2台のカメラ、色味が結構違うね。ま、どーでもイイか。ああ、やっぱ山はイイなあ...ん? お? あ!!

史跡への木道 ん?あ!

 きっ、きっ!

キ、キター!!

 キター!! キタよ来たキタこらすげーわ。この手の史跡で久々にドカンと衝撃。写真じゃ表現しきれんが、規模と廃れ具合が絶妙に良い!

なんつーか、荘厳?


 正面にある石の切り出し跡。足場?と天井の文字は往時のモノか?

石の切り出し跡と足場

 上の空洞まで5mぐらいか? クライマーの性でちょっと登ってみたい気もするが、妙義の件があるので自重する。


この規模感

 ココで切り出された石は火には強いが水には弱いらしく、雨水に侵食されかなり風化している部分もある。


巨大建造物の柱のような迫力

 まるで「大伽藍」のような迫力。右の柱には、切り出し途中のような彫り込みがあった。穿たれた穴は足場の跡かな。


石のトンネル 石壁
見上げると今にも崩れてきそうなアーチ 壮麗な感じさえする

 水に弱い岩...上のアーチなんか亀裂がバッチリ入ってていつ崩れてもおかしくない。頭上にはくれぐれも注意を。


 夢中で撮影してたら突然現れたおじさん。こういう所では何が怖いかと言って、人といきなり出くわすのが一番ビックリする。もちろんクマとかも嫌だけど。

突然出現したおじさん。びっくりした。

人が小さく見える

 しかし、人と比較すると壁の規模感が際立つね。


往時の書き込みだろうか?

 坂巻博士? 宮古菊? 誰?


 裏側も見てみる。倉庫みたいな感じの切り出し跡。

裏側の壁

 樹木に侵食されている岩。アンコールワットの小規模版といった様子。

樹木に侵食されつつある石


 木洩れ日が描き出す陰影が美しい。

光の漏れ具合が美しい 気温が下がってきた。そろそろ退散

 時間が経つのはあっという間。少し寒くなってきたしそろそろ帰ろうか。

出口へ バイバイ

 気が付けば秋の夕暮れ、風が少し冷たい。

夕暮れが早くなってきた。風が少し冷たい。

裾野は長し 赤城山

 帰りにやぶ塚温泉に寄って本日の探険は完結。湯上りのビールがうひゃーウマー。

 いやー実に良い一日だった。
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