2009年11月24日

「スコーレNo.4」 宮下奈都

「スコーレNo.4」 Jan.2007 光文社 「スコーレNo.4」 宮下奈都
 
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「よろこびの歌」 宮下奈都

「よろこびの歌」 Oct.2009 実業之日本社 「よろこびの歌」 宮下奈都
 
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2009年11月23日

「無理」 奥田英朗

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「無理」 Sep.2009 文藝春秋 「無理」 奥田英朗 3.5

 「捌いたーっ」ってのは笑えた。

隅田川夜景・定番ポイント

 中央大橋隅田川大橋から永代橋・佃島方面。ここは夜景の定番ポイントと化しているようで、いつ訪れても三脚立てた撮影者が居る。まあ、ありふれてしまって面白くも何ともないと思うが。
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2009年11月22日

「彰義隊」 吉村昭

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「彰義隊」 Nov.2005 朝日新聞出版 「彰義隊」 吉村昭 3.0+

 彰義隊の話というよりも、ほとんどが北白川宮能久親王の数奇な半生についてのストーリー。

 ところで、最近は歴史好きの女子が増えたようだ。先日も千住・回向院の松蔭の墓に参っていたら、二人連れ女子がひそひそ話しをしながらあちこちの墓石を眺めていた。その後も地図を片手に次の目的地に向かったようだが、方角からしておそらくは円通寺に行ったのであろう。

 その円通寺には本書のタイトルである「彰義隊」の墓がある。また上野戦争最激戦地であった黒門も移設されている。黒塗りされた木肌にかなりの銃痕が残っているが、上野広小路から朝廷軍のアームストロング砲がバンバン打ち込まれていたはずで、これほど原型を留めているのは不思議なことだ。

 まあ、上野の山で壊滅した彰義隊だが、彼らの遺体を荼毘に付したまさにその場所に、現在では西郷隆盛の銅像が建っている。なんとも皮肉な話である。
 

2009年11月19日

「ゆうとりあ」 熊谷達也

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「ゆうとりあ」 Mar.2009 文藝春秋 「ゆうとりあ」 熊谷達也 3.0+

 ふむふむ。リタイア後の人生を田舎で暮らす、って感じの話。地味にリアルでなるほどねとは思うけど、あまりワクワクしないので小説としてはどうなんだろ?

 自然との共存についてちょっと考えさせられる部分もあるが、それもちょっと教科書的で響いてこないなあ。

 たぶんアレだ、こういう話がリアルに感じられる年齢になってしまっているので、現実感ありすぎで単純には楽しめないってことだろうな。
 
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2009年11月15日

「獣の奏者T/U」 上橋菜穂子

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「獣の奏者T」 Aug.2009 講談社 「獣の奏者U」 Aug.2009 講談社 「獣の奏者T/U」 上橋菜穂子 3.5

 おお、これはなかなか面白いぞ。人から借りた本だが、貸してくれなければ到底出会えなかった。感謝感謝。

 ファンタジー、という分類にはなるのだろうが、分類というものは時に全く無意味になる場合があるので、それはこの際どうでも良いだろう。純文だろうがミステリだろうがSF、歴史、エログロ、何だろうが面白ければ良い本だ。

 本作の美点は、物語のわかり易さと壮大さが並び立っていることであり、さらには登場人物たちの心情の機微も描き込まれ、良質のティーン向け小説になりうる内容と感じる。

 良い若者向け小説は、実は大人(中年?)が読んでも面白いものだ。教育テレビでアニメ放送中みたいだが、気が向いたら見てみるかな。
 
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2009年11月14日

「不倫純愛」 新堂冬樹

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「不倫純愛」 Feb.2009 新潮社 「不倫純愛」 新堂冬樹 3.0

 これはどっからどう見てもただのエロ小説だ。面白いことは何もない。でもエロいから3.0。
 
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2009年11月10日

「カップルズ」 佐藤正午

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「カップルズ」 Jan.1999 集英社 「カップルズ」 佐藤正午 3.0+

 これも再読。

 例えるなら村上春樹の「回転木馬のデッド・ヒート」的な作品。「事実は小説よりも奇」というか、「そういやアレはどうなったんだっけ?」というような、身近で起こるちょっと奇妙な出来事についての短編集。

 しかし村上春樹のと比較するならば、佐藤正午のぱっとしない感じがそのままで、なんだか全体的に半端な感じが否めない。でもその否めない感じが佐藤正午らしさでもある。

 タイトル「カップルズ」とあるように、男と女のショートストーリーに作家(本人)が第三者として登場するパターンだが、何事もゆるい感じの地方都市という舞台もあいまって、これまたちょっと奇妙な後味が残る。
 
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2009年11月08日

「霞町物語」 浅田次郎

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「霞町物語」 Aug.1998 講談社 「霞町物語」 浅田次郎 3.5

 新刊で読む本がなくなった。再読。

 浅田次郎は1951年生まれ、イワユル「ポスト団塊の世代」である。ゆえに、古い。作品全体、古色蒼然とした趣がある。しかし−

 しかしだな、いつの間にかその古さの方が、最近の「新しさ」より心地よく感じられることに実は心底驚いた。

 ワタシは1962年生まれ、1951年生まれとは一回りも違わない。一方ワタシの一回り下は1974年生まれで今年35歳、まあ気力体力充実一途の歳回りであろう。

 そうだよな。その年頃の作家の作品でワカルワカル言ってるよりも、一回り年上の作家の作品で感じ入る方が、人としてまっとうかもしれないな。
 
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2009年11月05日

「私の男」 桜庭一樹

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「私の男」 30.Oct.2007 文藝春秋 「私の男」 桜庭一樹 3.5+

 久しぶりの3.5+。思い起こすと「ファミリーポートレイト」も3.5+。

 相変わらず、と言うよりも、ワタシの場合は本作家を出版順関係なくランダムに読んでいるので、「ファミリー」→「七竈」→本書と来て思うことだが、この作家の作品のほとんどが「異様」の一言だ。

 で、こうなると作品云々よりこの作家がどういう経緯で出来上がったのかが興味深い。一般人の、夢想の先で「おっと、こっからはさすがまずいワ」という感覚的ボーダーを越えた、ある意味凶暴とも言える「露悪性」が突出している。

 例えは変だが、自らの腹をかっさばいて、まろび出る臓物をどうぞどうぞと突きつけてくるような感じがたまらない。まあ、何にしろこういう作品を創ることはかなり身を削る行為じゃないかと思うので、ぜひ心身共ご自愛願いたい。
 
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2009年11月04日

「かけら」 青山七恵

144/693
「かけら」 30.Sep.2009 新潮社 「かけら」 青山七恵 3.5

 ちょっと評価が甘い気もするが、これはこれでイイ。話題作でも問題作でもないが、こういう普通の内容で良さを出すのは難しい。純粋に物書きとしての、作家としての力量が計れるように思う。

 青山七重についてはデビューからフォローしているが、作家として順調に伸びている感があって、読者としても何だか嬉しい。
 
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2009年11月03日

「ヘヴン」 川上未映子

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「ヘヴン」 Sep.2009 講談社 「ヘヴン」 川上未映子 3.0+

 最近の社会ニュースの中にはワタシ的になかなかに興味深い事件がいくつかあって、暇にあかせて経緯を追ったり勝手な想像をしたりとこれまた結構な野次馬っぷりなのだが、それらの事件を眺めているとつくづく感じることがあって、実は本作を読んで感じたこともまた似通ったことなんだが、それは××××は××××ということだ(自主規制)。何だかわからんが、そういうことだ。

 とにかく本書には2つの(おそらく)真理がある。ある種冷徹なマクロ的真理と、もう一つは極個人的な、ある意味(超)人間的な真理だ。

 まあ、そういう結構シリアスな話なのだが、これを大阪弁で、というわけにはいかなかったものかな?
 
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2009年11月02日

「WILL」 本多孝好

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「WILL」 Oct.2009 集英社 「WILL」 本多孝好 3.5

 葬儀屋。厳しい業界だろうと思う。いや、人は放っておいても死ぬものだし、これだけ年寄りが多い世の中であれば見込み客は盛り沢山で、ビジネスとしてはかなり有望だろう。

 だからこそ資本主義が見逃さない。

 実際、町の葬儀屋は存続の危機だと聞いた。コレ親父の葬式の時に。葬儀屋と話す機会は普通あまりないが、これがなかなか面白い話が聞けるのでお奨めである。

 まあ、そんな町の葬儀屋を、両親を亡くしたことで若くして継承した女主人公29歳。葬儀を執り行った遺族に対し、その後の人生ケア含めて仕事の内ですという基本姿勢。イッツ・ハードボイルド、である。何でそこまで、という違和感があることはあるのだが。

 で、ハードであるが故に自身の人生には不器用な主人公。しかし終章でその変な凝り具合もほぐれ、何だかイイ具合のフィニッシュ。上手くまとめたな、という感じ。

 だが、最後のページに小説が稀に持つ小さな奇跡を感じた。ああ、小説ってこれだから止められねーんだな。大した技でもないんだろうが、ちょっとヤラレた感。この作家、いつも思うが小細工が洗練されてて上手いよね。
 
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2009年10月31日

2009年10月まとめ

今月は週末のほとんどが山行だったので、あまり本を読んだ気がしない。
まあ、本ばかり読んでいるより山の空気を吸った方が体に良いとは思うが。
ただ、山は危険だから山なのであって、だから皆さんくれぐれもご注意を。

10月の読書

1.「オイアウエ漂流記」 荻原浩
2.「図書館の神様」 瀬尾まいこ
3.「横道世之介」 吉田修一
4.「青春夜明け前」 重松清
5.「あした咲く蕾」 朱川湊人
6.「静かにしなさい、でないと」 朝倉かすみ
7.「海峡の南」 伊藤たかみ
8.「あるキング」 伊坂幸太郎
9.「圏外へ」 吉田篤弘


この9冊から3冊を選ぶかと思ったが、ベスト3というほどでもない。
まあ、吉田修一のと伊藤たかみのが普通に良くて、あとは悪くなかったって感じ。


北岳バットレス第四尾根

命綱がぐちゃぐちゃ
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「圏外へ」 吉田篤弘

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「圏外へ」 21.Sep.2009 小学館 「圏外へ」 吉田篤弘 3.0+

 冗談みたいな厚さでちょっと逡巡していたんだが、まあ、読んでみる。