伊藤たかみ、ついでに以前読んだのをまた読んでみる。ちなみに、この作品を読んだから、ワタシは彼を過小評価したのかもしれない。
いろんなもんがお手軽になってゆく現代にあって、自殺もまた格段にお手軽になっている。なんせ洗浄剤と入浴剤だ。洗面所辺りで完結してしまう。こんなにお手軽なんでは、思い立ったが最後もう止めようがない気がする。
まあ、自分の命だ勝手にさせてもらうという気持ちもわからなくはないが、でも確実に言えることは、ほぼ間違いなく残った人々に迷惑がかかる。そしてそれは「勝手」の一言では済まないぐらい大迷惑だ。
と思うが、まあ止まらないでしょうな。自覚的かどうかというだけで、無自覚にスローな自殺行為をしているワタシなどが、何を言えるわけでもない。
本書でも取り上げられる死がやけにお手軽で、さらには終わりがまたあっさり淡白で、却って遣る瀬無い感がいや増すんだけれど、読み返してみればそれもまた計算かもと感じられて、んー何だかヤな感じ。